キャンバスは何にする?
武井神社御柱祭大絵馬は”紙”ではなくて”板”に描かれます。
通常、絵馬って言えば大きくたって15センチ位の大きさでしょうが、
武井神社の大絵馬はスケールが違います。
その大きさ、幅3.6メートル高さ1.2メートル!
これまでの、大絵馬の板を改めてよく見てみると、
江戸、大正は幅の広い板を繋いで大絵馬のキャンバスとしていますが、
昭和の大絵馬はベニヤに描かれています。
△江戸
△大正
△昭和
江戸、大正の大絵馬が板の木目が浮き出ていて奥行感がある絵になっているのに対して、
昭和の大絵馬は、下地が見えなくなるまで絵具をベニヤに塗ってのっぺりとした感じ。
こうして、見比べれば、
だれでもベニヤではなくて、断然、板の方がいいと言うと思いますが、
そこに横たわる大きな問題は”コスト”。
ベニヤと幅広の板でつくったキャンバスでは、値段が全然違います。
さて、平成の大絵馬はどうするか。
寄付金が集まるのかどうかも分かりませんが、
みんなで悩んだ末、幅広の板に描くことにしました。
昭和の大絵馬がベニヤに描かれていることをちょっと残念に思う気持ちがあるのなら、
平成の大絵馬は、がんばって幅広の板に描きたい。
もし、100年後、200年後の未来人が平成の大絵馬を見たときには、残念な気持にさせたくない。
とは言っても、寄付金だけが頼りのプロジェクトなので、ちょっと心配ですが。。。
板の準備については、今後も引き続き報告していきます。
記:宮本
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